登録番号 | 農林認定 | − | |
種苗法 | 第4054号 | 1994. 8.22登録 2009. 8.23満了 |
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北海道 | − | ||
地方番号 | − | ||
系統名 | − | ||
系統番号 | − | ||
組合せ | ネオデリシャスのプロトクローンから選抜(麒麟麦酒株式会社) |
花 (北見農試) | 草姿 | 塊茎 (北見農試) |
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麒麟麦酒株式会社植物開発研究所において、川上幸治郎名城大学名誉教授などにより育成された3倍体の赤皮品種「ネオデリシャス」のいもの粒ぞろいの悪さ、中以上いも収量の少なさ、目の深さなどを改良する目的で、葉肉プロトプラスト(細胞壁を酵素で取り除いた裸の体細胞)の培養によりプロトクローンを作出し、選抜を重ねて育成された品種です。本品種はプロトプラスト培養により皮色が紫に変異しており、平成2年(1990)に同じプロトクローンの中から選抜された、赤皮の「ジャガキッズレッド’90」とともに「ジャガキッズパープル’90」として発表され、平成2年(1990)10月より市販が開始されました。平成6年(1994)8月には「ジャガキッズ パープル 90」の名で種苗登録されていますが、一般向けには「ジャガキッズパープル」と呼ばれています。品種名は、大地の中ですくすくと育ったばれいしょを大地の子供になぞらえ、1990年に育成されたことを表しています。染色体数は「ネオデリシャス」と同じ3倍体(2n=3x=36)で、「ネオデリシャス」の粉質性や良食味を受け継いでいます。
現在、「ジャガキッズレッド」とともに、マイクロチューバを利用した原原種生産が行われています。
萌芽時の葉色は帯赤紫です。茎は長く、茎翼はやや波打ちます。茎色は濃赤で緑の斑紋が入ります。分枝数は中で、そう性はやや直立型です。葉色は濃緑、頂小葉の形はやや細く、大きさは中です。小葉の形は細く、大きさは中。花の色は親品種より青味が強い紫系で、花弁の両面先端は白い。
ふく枝の長さは中です。いもの形は球形で、皮色は紫、表皮の粗滑はやや滑。目の深浅は中。肉色は黄色で、維管束に紫色の2次色が輪状に入る。「アンデス赤」と比較して、幼芽の色が紫であること、いもの皮色が紫であること等で区別性が認められます。
休眠期間は短い。枯凋期は中生。上いも数及び上いも収量はやや多く、澱粉価はやや低い。大いもに中心空洞が多い。
肉質は粉質で、調理後黒変の程度は少、煮くずれの程度はやや多。舌ざわりは滑らかで、サラダなどにも向いている。チップ・フライの褐変程度は中、食味は中の上。