登録番号 | 農林認定 | − | |
種苗法 | − | ||
北海道優良品種 | ばれいしょ北海道輸第49号 | 2008. 2. 5 | |
原品種名 | Andover | (NYE55-44) | |
地方番号 | (CP04) | (輸入品種等選定試験の番号) | (2004) |
系統番号 | (C40) | (カルビーポテト(株)の試験番号) | |
組合せ | Allegany×Atlantic (1981 アメリカコーネル大学) |
花 (北見農試) | 草姿 (北見農試) | 塊茎 (北見農試) |
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用途 | 加工食品用 (ポテトチップ) |
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長所 |
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短所 |
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アメリカ合衆国ニューヨーク州コーネル大学において、1981年に行った「Allegany」と「Atlantic」との交配から選抜され、「NYE55-44」として試験を行い、1998年に「Andover」の名で発表された、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性を持つポテトチップ原料及び生食用兼用品種である。
我が国にはカルビーポテト株式会社が1995年に導入し、2004年から「CP04」として北海道のばれいしょ輸入品種等選定試験に供試して、北海道における実用性を検討した結果、2008年に優良品種に認定された。
北海道において平成24年(2012)には143ha作付けされている。
そう性は「トヨシロ」と同様の“やや開張”である。茎長は「トヨシロ」と同様“やや短”、茎の太さは「トヨシロ」より細い“やや細”、茎の色は「トヨシロ」同様一次色は“緑”で二次色は“無”、分枝数は「トヨシロ」同様“少”である。葉色は「トヨシロ」の“淡緑”に対し“緑”、小葉の大きさは「トヨシロ」の“やや小”に対して“大”である。花の数は「トヨシロ」より少ない“中”、花の大きさは「トヨシロ」より大きい“大”、花色は“白”で、花粉の多少は「トヨシロ」並の“微”、結果数は“無”である。ふく枝の長さは「トヨシロ」より長い“中”、いも着生の深浅は「トヨシロ」より深い“やや深”である。いもの形は“球”で皮色は“黄褐、表皮の粗滑は“やや粗”、目の深浅は“浅”、肉色は“白”である。
休眠期間は「トヨシロ」より短い“やや長”、初期生育は「トヨシロ」より早い“中”、早期肥大性は「トヨシロ」より遅い“やや遅”で、枯凋期は「トヨシロ」並の“中早生”に属する。上いも重及び中以上いも重は「トヨシロ」より少ない“少”、上いも数は「トヨシロ」並の“中”、上いも平均一個重は「トヨシロ」より小さい“やや小”、澱粉価は「トヨシロ」より低い“やや低”である。
Yモザイク病抵抗性、疫病圃場抵抗性は「トヨシロ」と並の“弱”、塊茎腐敗抵抗性は「「トヨシロ」よりやや強い“中”、そうか病抵抗性は「トヨシロ」より強い“中”です。ジャガイモシストセンチュウ抵抗性遺伝子H1を持ち、抵抗性は“強”である。
褐色心腐、中心空洞、二次生長は「トヨシロ」並の“微”である。
ポテトチップの褐変程度は、早掘り、普通掘りとも“無”で、「トヨシロ」より優れ、6℃貯蔵後は「トヨシロ」並の“やや多”、9℃貯蔵後は“微”で「トヨシロ」より優れる。用途は“加工用”(ポテトチップ原料用)である。
1)開花期以降にウイルス病様(モザイク、えそ斑、葉巻症状)の生理障害が発生することがある。特に干魃条件下や乾燥しやすい圃場で多発する傾向があるので、保水力が高く肥沃な圃場を選択し、適切な肥培管理に努める
2)原採種栽培におけるウイルス罹病株抜き取り作業の際は、生理障害との区別に留意する。
ばれいしょ新品種候補系統「CP04」の概要 (農業技術情報広場 研究成果(2008))
R. L. Plaisted, D. E. Halseth , B. B. Brodie, S. A. Slacl, J. B. Sieczka,
B. J. Christ, K. M. Paddocl, and M. W. Peck. "Andover: An early to midseason golden nematode resistant variety for use
as chipstock or tablestock"American Journal of Potato Research 75(3):113-116 (1998)
Andover (Canadian Food Inspection Agency)
アンドーバー (カルビー株式会社 品種プロフィール)