ゆきふたば
出願 |
出願番号 |
30327 |
出願年月日 |
2015/07/10 |
出願公表の年月日 |
2015/10/30 |
登録 |
登録番号 |
28143 |
登録年月日 |
2020/10/27 |
育成者権の存続期間 |
25年 |
育成権の消滅日 |
− |
品種登録者の名称及び住所 |
カルビーポテト株式会社 |
輸出する行為の制限 |
あり(指定国なし) |
生産する行為の制限 |
− |
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全体 |
塊茎 |
塊茎(切断面) |
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育成経過
ばれいしょ「ゆきふたば」は、平成16年にカルビーポテト株式会社が、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性を持つ長期貯蔵向けポテトチップ用品種の育成を目標として、「Monticello」を母、「きたひめ」を父として人工交配を行い、選抜された品種である。
登録品種の植物体の特性の概要
「ゆきふたば」は「スノーデン」と比べて、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性を持ち、長期貯蔵後のポテトチップ用品質が良い点が優れる。
早晩性は「スノーデン」より早い中生で、上いも重・規格内いも重はほぼ「スノーデン」並である。
でん粉価は「スノーデン」や「トヨシロ」より高い。塊茎は短卵で、目は浅い。
褐色心腐れが「スノーデン」より多いことがあるが「トヨシロ」より発生は少ない。
打撲黒変耐性は「スノーデン」並である。
長期貯蔵後のポテトチップ加工適性は、「スノーデン」や「きたひめ」よりアグトロン値が優り、ポテトチップカラーが優れる。
病害虫抵抗性は、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性をもつ。
疫病による塊茎腐敗抵抗性は“やや強”で「スノーデン」よりやや劣るものの、既存品種では強いレベルである。
普及状況
「ゆきふたば」を「スノーデン」に置き換えて普及することにより、高品質な加工原料の安定供給が可能となる。
- 普及見込み地帯:北海道の加工用ばれいしょ栽培地帯
- 普及見込み面積:平成35年に500haの見込みで、これ以降徐々に「スノーデン」に置き換えていく計画である。
- 栽培上の注意事項:初期生育がやや遅く、揃いが悪い特性があることから、浴光催芽を丁寧に行い生育促進に努める。
登録品種の植物体の特性の概要
幼芽の大きさは中、幼芽の形は球形、幼芽の基部のアントシアニン着色の強弱は弱、幼芽の頂部の基部に対する大きさはやや小、幼芽の頂部の型は開く、幼芽の頂部のアントシアニン着色の強弱は無又は極弱、幼芽の根端の数はかなり少、植物体の草姿はやや直立、小葉の重なりは中間、複葉の緑色の濃淡は濃、第二側小葉の長幅比は狭、植物体の草高はやや高、花の数はかなり少、花冠の大きさは中、花冠内面のアントシアニン着色の強弱は無又は極弱、やくの色は黄橙、枯ちょう期は中、塊茎の形は短卵形、塊茎の目の数はかなり少、塊茎の皮色は黄、塊茎の目の基部の色は黄、塊茎の表皮のネットは少、塊茎の肉色は白、上いも重はやや軽、上いも数は中、上いもの平均重は中である。
出願品種「ゆきふたば」は、対照品種「十勝こがね」と比較して、幼芽の根端の数がかなり少であること、塊茎の肉色が白であること等で区別性が認められる。
対照品種「さやか」と比較して、幼芽の頂部のアントシアニン着色の強弱が無又は極弱であること、幼芽の根端の数がかなり少であること等で区別性が認められる。
対照品種「オホーツクチップ」と比較して、幼芽の頂部の型が開くであること、上いもの平均重が中であること等で区別性が認められる。
登録品種の育成をした者の氏名
植村弘之 大橋聖也 積山昇司 村田隆 小川慶一 小川省吾 津山睦生 五十嵐俊哉 西本正広 小泉恵美子 荒木宏通