さんじゅう丸
出願番号 |
24902 |
出願年月日 |
2010/05/31 |
出願公表の年月日 |
2010/08/12 |
登録番号 |
21864 |
登録年月日 |
2012/07/26 |
育成者権の存続期間 |
25年 |
育成権の消滅日 |
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全体 |
草姿 |
塊茎 |
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概要
バレイショ「さんじゅう丸」は2010年(平成22年)8月に品種登録出願公表されました。
品種名の由来は「病害虫に強い」、「収量が多い」、「外観が良い」の3つの優れる特徴を持つことに由来します。
開発のねらい
バレイショ産地では、そうか病による被害が毎年数億円と推定されるとともに、ジャガイモシストセンチュウの発生地域が拡大しています。そこで、これらの難防除病虫害に強い「さんじゅう丸」を育成しました。
開発の経過
「さんじゅう丸」は、多収・大いもで外観がよい「長系107号」を母、そうか病に強く、外観・食味がよい「春あかり」を父として1998年に交配し、翌年から選抜・育成した品種です。
主要特性と成果
そうか病には「デジマ」「ニシユタカ」より強い抵抗性を示します。有機栽培圃場試験における、「西海30号」のそうか発生率は8%で、「ニシユタカ」の37%に比べそうか病の発生をごく低く抑えることができます。
?ジャガイモシストセンチュウ抵抗性を持ち、青枯病に中程度の抵抗性を示す病虫害複合抵抗性の品種です。
収量は春作では「デジマ」より多く、秋作ではやや少なく、いも1個の大きさは春作・秋作ともに130g程度で大きいです。
塊茎(いも)の特徴は、皮の色が白黄色、形は卵形、皮はツルンと滑らかで目が浅く、外観がきれいです。
肉色は淡黄色、肉質は中〜やや粘質で、煮くずれしにくいため煮込み料理にも適します。でん粉含有量は「デジマ」より低いですが、食味はやや良いです。
栽培上の注意点は、疫病には弱く、春作では収穫時期が遅くなるといもの腐敗がみられるので、適期防除や適期収穫に心がけることが必要です。
品種登録者の名称及び住所
長崎県
登録品種の育成をした者の氏名
向島信洋 中尾敬 森一幸 坂本悠 田宮誠司 石橋祐二 草原典夫