ぽろしり
出願 |
出願番号 |
27868 |
出願年月日 |
2013/02/07 |
出願公表の年月日 |
2013/06/12 |
登録 |
登録番号 |
25696 |
登録年月日 |
2017/02/28 |
育成者権の存続期間 |
25年 |
育成権の消滅日 |
− |
品種登録者の名称及び住所 |
カルビーポテト株式会社 |
輸出する行為の制限 |
あり(指定国なし) |
生産する行為の制限 |
− |
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全体 |
塊茎 |
塊茎(切断面) |
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育成経過
「ぽろしり」はジャガイモシストセンチュウ抵抗性およびそうか病抵抗性を持つ油加工(ポテトチップ)用品種の育成を目標として、平成15年にカルビーポテト株式会社において「ノーキングラセット」を母、「Pike」を父として人工交配を行い、その後選抜・育成した品種である。
特性概要
- 枯ちょう期は、「トヨシロ」よりやや遅い中生である。でん粉価はやや低いが、規格内いも重はやや多い
- ジャガイモシストセンチュウ抵抗性とやや強程度のそうか病抵抗性を併せ持つ。塊茎腐敗抵抗性は“弱”で、「トヨシロ」よりやや弱い。
- 塊茎の形、皮色および肉色はそれぞれ「トヨシロ」と同様の卵形、淡ベージュ、白である。塊茎の目の深さは「トヨシロ」より浅い。
- 塊茎の生理障害について、褐色心腐は「トヨシロ」並の“微”、中心空洞は「トヨシロ」より少ない“無”、二次成長は「トヨシロ」並の“微”である。
- 「トヨシロ」と同様にポテトチップおよびスナック加工適性がある。
普及状況
ぽろしりをジャガイモ シストセンチュウおよびそうか病発生地域の「トヨシロ」の一部に置き換えて普及することにより、加工原料の安定供給が可能となる。
- 普及見込み地帯:北海道の加工用ばれいしょ栽培地帯
- 普及見込み面積: 500ha (平成 30 年)
- 栽培上の注意事項: @でん粉価の向上を図るため、早植え、浴光催芽などの基本技術を励行し、完熟塊茎の生産に努める。A疫病菌による塊茎腐敗抵抗性が“弱”であるので、塊茎腐敗に効果のある 薬剤を使用するなど疫病防除を適切に行う。
登録品種の植物体の特性の概要
幼芽の大きさは中、幼芽の形は球形、幼芽の基部のアントシアニン着色の強弱はやや強、幼芽の頂部の基部に対する大きさは小、幼芽の頂部の型は中間、幼芽の頂部のアントシアニン着色の強弱はかなり強、幼芽の根端の数は極少、植物体の草姿は開張、小葉の重なりは中間、複葉の緑色の濃淡は中、第二側小葉の長幅比はやや狭、植物体の草高はやや低、花の数はかなり少、花冠の大きさはやや大、花冠内面のアントシアニン着色の強弱はかなり弱、やくの色は黄、枯ちょう期は早、塊茎の形は卵形、塊茎の目の数はやや少、塊茎の皮色は黄、塊茎の目の基部の色は黄、塊茎の表皮のネットは少、塊茎の肉色は白、上いも重はやや軽、上いも数はやや少、上いもの平均重は重である。
出願品種「ぽろしり」は、対照品種「キタムサシ」と比較して、幼芽の基部の毛の多少がかなり少であること、幼芽の頂部のアントシアニン着色の強弱がかなり強であること、塊茎の光反応による皮のアントシアニン着色の強弱(皮色が淡ベージュ及び黄の品種に限る。)が中であること等で区別性が認められる。
対照品種「ホワイトフライヤー」と比較して、幼芽の頂部のアントシアニン着色の強弱がかなり強であること、塊茎の光反応による皮のアントシアニン着色の強弱(皮色が淡ベージュ及び黄の品種に限る。)が中であること等で区別性が認められる。
登録品種の育成をした者の氏名
植村弘之 大橋聖也 積山昇司 村田隆 小川慶一 小川省吾 津山睦生 五十嵐俊哉 西本正広 小泉恵美子