パールスターチ
出願 |
出願番号 |
30106 |
出願年月日 |
2015/04/13 |
出願公表の年月日 |
2015/09/10 |
登録 |
登録番号 |
27932 |
登録年月日 |
2020/03/30 |
育成者権の存続期間 |
25年 |
育成権の消滅日 |
− |
品種登録者の名称及び住所 |
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
輸出する行為の制限 |
− |
生産する行為の制限 |
− |
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草姿 |
花 |
塊茎 |
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概要
パールスターチはでん粉原料用の主要品種である「コナフブキ」と比較して、でん粉重が多く、精製したでん粉はリン含量が高いが、離水率が低く従来と異なる特徴を持ち、新規用途の開発が期待される。また、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性を持つ。
特徴
- 「パールスターチ」はジャガイモシストセンチュウ抵抗性での「ムサマル」を母、「北海87号」を父とする交配集団から選抜・育成された系統である。
- 「コナフブキ」に対して「パールスターチ」はでん粉重が多く、枯ちょう期は遅い。
- 「パールスターチ」のでん粉は「コナフブキ」のでん粉と比較して、リン含量が高く、離水率は低い。従来の品種は高リン含量では離水率が高く、「パールスターチ」のでん粉は従来と異なる特性を持つ。
- 市販でん粉に比べ、「パールスターチ」のでん粉はカマボコケーシングゲルの冷解凍時の離水率が低く、水産練り製品には「コナフブキ」のでん粉よりも適する。
- ジャガイモシストセンチュウ抵抗性を持ち、Yモザイク病抵抗性も"強"である。
活用面・留意点
- 北海道優良品種に認定され、北海道内での普及が期待される。
- 疫病菌による塊茎腐敗に対する抵抗性が"弱"であるので、塊茎腐敗に効果のある薬剤を使用するなど疫病防除を適切に行う。
- 枯ちょう期が遅いので、収穫時期が遅い地域における栽培が望ましい。
植物体の形態特性
幼芽の大きさは小、幼芽の形は球形、幼芽の基部のアントシアニン着色の強弱は無又は極弱、幼芽の頂部の基部に対する大きさは小、幼芽の頂部の型は閉じる、幼芽の頂部のアントシアニン着色の強弱は無又は極弱、幼芽の根端の数は少、植物体の草姿はやや直立、小葉の重なりは開く、複葉の緑色の濃淡は淡、植物体の草高はかなり高、花の数は中、花冠内面のアントシアニン着色の強弱は無又は極弱、やくの色は黄橙、枯ちょう期はかなり晩、塊茎の形は短卵形、塊茎の皮色は淡ベージュ、塊茎の目の基部の色は赤、塊茎の表皮のネットは中、塊茎の肉色は明黄、上いも重は重、上いも数はやや多、上いもの平均重は重、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性は有である。
登録品種の育成をした者の氏名
田宮誠司 津田昌吾 森元幸 小林晃 高田明子 浅野賢治 西中未央 向島信洋