ごうしゅういも、ごうしも、にどいも、おくいも、いやふど、ほどいも
源平いも
(写真:日本三大秘境 東祖谷 より)
徳島県西部の三好郡東祖谷山村に万延元年(1860)頃から栽培され、先祖代々受け継がれてきた品種であるといわれています。ほとんどが自家消費されていましたが、1990年頃から地域の活性化のため商品化が検討されはじめ、平成9年度(1997)から「地域特産作物発掘導入促進事業」において、東祖谷山村、西祖谷山村、一宇村で商品化への取り組みを開始し、「源平いも」の名で商品化されています。「白いも」と「赤いも」に大きく分かれ、さらにいくつかの系統が混在しています。
土地の人の話では、「男爵薯」に比べると小粒で、収量も5割程度しかなく、病気にも弱いそうです。標高がある急勾配のやせた畑に適しており、普通の畑に植え付けるとサクサクした歯ごたえのないいもになってしまうそうです。
味は濃く、煮くずれしないので、おでん・カレー等の煮物に最適で、“でこまわし”と呼ばれる田楽(じゃがいも・石豆腐・こんにゃくを串に刺し、ゆずみそを付けて火であぶったもの)にも使われています。