登録番号 | 農林認定 | − | |
種苗法 | 第14890号 | 2007. 3. 2登録 | |
北海道優良品種 | ばれいしょ北海道第39号 | 2003. 2.21 | |
地方番号 | F001 | (輸入品種等選定試験の番号) | |
系統番号 | H93044-13 | ||
組合せ | 87062-217×Maris Bard (1993 ホクレン農総研) | 系譜図 |
花 (北見農試) | 草姿 (北見農試) | 塊茎 (北見農試) |
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用途 | 食用(サラダ加工) |
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長所 |
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短所 |
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平成5年(1993)にホクレン農業協同組合連合会農業総合研究所が「87062-217」(島系537号×A10097-6)を母、「Maris
Bard」を父として人工交配し、翌年より実生個体選抜を開始し、選抜を重ねてきたものです。平成12年(2000)より「F001」の系統名を付して関係機関に配布し、ポテトサラダ用としての実用性を検討してきた結果、平成15年(2003)年に北海道の奨励品種に決定しました。平成18年(2006)から一般栽培用の種いもの供給が始まり、現在北海道における作付面積は50ha弱程度です。
系譜図
そう性は直立型で、茎長は「男爵薯」よりも長く「農林1号」及び「さやか」並の中に属します。茎の太さは中で、茎色は緑の一次色に赤紫色の二次色が斑紋状につき、茎翼は直です。分枝数は中です。葉色は緑、小葉の形は中間で、大きさは中です。花の数は稀で、花色は紫系で二次色はありません。花粉の多少及び結果数は無です。ふく枝の長さは中で、上いもの粒揃いはやや整です。塊茎は扁球形で、皮色は黄褐、表皮の粗滑はやや粗です。目の数は中で、深さは浅い。肉色は淡黄です。
枯凋期は「男爵薯」及び「さやか」より遅く、「農林1号」並の中晩生、休眠期間はやや長に属します。初期生育は中です。株当り上いも数は「さやか」並の少で、上いも平均一個重は「農林1号」より大きく、ほぼ「さやか」並のごく大です。上いも重は「男爵薯」より多く、「農林1号」及び「さやか」より多いごく多です。でん粉価は「男爵薯」より高く、「農林1号」及び「さやか」並の中です。
ジャガイモシストセンチュウに抵抗性を持ち、遺伝子型はH1と推定される。そうか病抵抗性はやや弱で、疫病圃場抵抗性及びYモザイク病抵抗性は弱、塊茎腐敗抵抗性は「男爵薯」より弱いごく弱です。中心空洞は「男爵薯」並の微ですが、年次・場所により発生が多いことがあります。褐色心腐は「男爵薯」並の微、二次生長は少で、「男爵薯」よりやや多い。
用途は主に生食用(ポテトサラダ原料)です。肉質はやや粉、煮くずれの程度は中で、ともに「男爵薯」と同等です。調理後黒変は「男爵薯」より少なく、「さやか」並の微です。ポテトサラダの官能評価では、「男爵薯」と比べて製造直後ではほぼ同等ですが、製造後30日前後では優り、サラダ用の主力品種の「トヨシロ」と比べると明らかに優ります。ポテトサラダ製造時の歩留りは「男爵薯」及び「トヨシロ」より高く、「さやか」並です。
適地:北海道の生食用ばれいしょ栽培地帯
・塊茎腐敗が発生することがあるので、排水不良な圃場での栽培は避ける。
・疫病に弱いので、予察情報などを活用し、適正な防除に努める。
・中心空洞の発生することがあるので、多肥や疎植を避け、培土や収穫時期に留意する。
五十嵐敏、北智幸、安田慎一、在原章公、三上晃一郎、高橋ルミ子、松山広明、小原鐘一、武田紀美、相原武