当館には貸し切りバスで来てくれる団体もある。今日、茨城から来た婦人団体は予定より40分も早く着いたので、その分も含めイモ話をたっぷり聞かせてくれと頼まれた。時問は短いより長い方がやりいいが、1時間もあると途中で飽きられてしまう。そこで話の合い間に「ガイドさんもおイモ好き?」と聞いてみた。すると30近いべテランで、ざっくばらんなガイド嬢がこんな話をしてくれた。
「みなさんご存知? ガイドの暮しは不規則なの。こんなこと言っちゃ悪いけど、なんでもがお客様の言いなり。だから三度の食事時間も毎日違うし、トイレだって行きたい時に行けないのが当たり前。それでだれでも便秘になっちゃう。
その特効薬がみなさんご存知のオサツ。高いなんて言ってられない。お薬なんだから。毎日のツアーでガイドが楽しみにしているのがイモ菓子探し。昔と違って今は種類もどんどん増えている。それに焼き芋屋でもあれば最高。一番効くのは焼き芋だものね」