東京から小学5年の娘ときた40代の母親がこんな話をしてくれた。
「わたしも娘もサツマイモが大好きで毎日たべています。たべ方ですか?いろいろだけど一番好きなのは焼き芋かな。 うちには不思議な人がいます。昭和6年生まれのわたしの実父です。
大平洋戦争中は旧制の中学生。その頃サツマイモをいやというほどたべさせられたので、あれはだめ、見るのもいやだと言っています。
そのくせスイートポテトやいもようかんなら大好き。あれば毎日でもたべます。なにしろお誕牛日はケーキではなくて、高級スイートポテトの「松蔵ポテト」で祝ってもらっているような人ですから。
いもの形がそのままの蒸しいもや焼き芋はだめだけれど、それがわからない加工品ならいいというのですからわからない人です。うちには不思議な人がいるねえ~といつも言っています」
戦争による食糧難時代に一生分のサツマイモをたべさせられたから、あれはもうたくさんとう男の人は多い。だがその中にいもの形が見えなければ喜んでたべるという人がいたとは知らなかった。