Q さつまいもの簡単な栽培方法を教えて下さい。
JRTwebに掲載した『さつまいもMiNi白書』をベースに家庭や学校での栽培方法をまとめてみました。
1.苗の準備
少面積であれば、種苗店でベニアズマや高系14号の苗を買い求めるのが簡単です。自分で苗づくりをしてみたい場合は、苗床を作って、育苗します。
種いもは、八百屋で買ったものでかまいません。
肥沃な床土に、種いもを伏せこんで、1~3cm覆土します。
ビニールトンネルなどで25~30℃に保温すると、1週間くらいで萌芽し、40~45日で25~30cm、7~8節になったものを、地ぎわの1~2節を残して、ナイフで切り取ります。残った茎からは、2週間くらいで再び苗ができます。
育苗中は潅水と保温に注意します。
2.植付け
さつまいもは地温が18℃以上であれば早植えほど増収します。一般的には、九州など西日本では4月下旬から5月上旬、関東など東日本では5月中旬から下旬、東北では6月上旬以降が目安です。
鉢やプランターに植える場合は、1~2本を斜めや、直立に植え、畑に植える場合には、高畦として畦幅70cm、株間30cmをめやすに、水平もしくは苗の中央部をやや深く舟底形に植えます。
3.施肥
普通栽培の適量基準は10a当たり窒素3~6㎏、りん酸4~8㎏、カリ8~12㎏程度なので、元肥としてカリ成分の多い化成肥料を、1株あたり50g程度与えます。また、堆きゅう肥を使うと、肥料成分と土壌の物理性改善の相乗効果によって大きな効果があります。いずれにしても、窒素をやりすぎると、地上部が過繁茂(つるぼけ)してしまうので、肥料のやりすぎは禁物です。
4.収穫・貯蔵
植付けてから4ヶ月程度で収穫が可能となります。関東では10月上旬~11月上旬、九州では9月下旬~11月下旬が目安です。掘り上げたら、乾燥して13~15℃の温度で貯蔵します。