Q じゃがいもには実や種ができるのですか?
じゃがいもはナス科の植物で、ナスやトマトに似た花が咲き終わった後に、直径15~30mm程度の小さなトマトそっくりの緑色の実を付けます。花の色は品種によって白、赤、菫、紫などですが、実や種ができるかどうかは品種や地域によって異なります。
ふつう、雌しべには受精の能力があるのですが、雄しべには受精能力の高いものから無いものまで様々です。また、高温・多湿の条件下では、花が落ちやすくなります。
実の中にはナスの種とよく似た、やや小さな種が沢山入っています。これが、実生種子とも真正種子とも呼ばれる本来のじゃがいもの種子です。ただし、同じ実から取れる種子でも1粒ごとに遺伝的な性質が異なっています。
これは品種改良のために人工交配したものですが、花粉の多い品種ならば、
交配しなくても自然に実がなります。
実の中には、小さなタネが100~200粒ぐらい入っています。
真正種子から育った苗です(種をまいて約1ヶ月後)イモがつきはじめています。
写真提供:北海道立北見農業試験場作物研究部馬鈴しょ科 千田圭一氏