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(1)来歴
昭和20年、高知県の農事試験場で早掘り用品種として選抜され、高系14号と命名された。宮崎県の「ことぶき」はこの品種である。芽条変異系統に長ヅル高系14号や紅高系がある。平成7年の栽培面積は約1万haである。徳島県で鳴戸金時と呼ばれているものは、高系14号の芽条変異系統である。青果用としての人気が高く、最盛期には2万5千haの栽培面積があった。
(2)形態的特性
イモは外皮紅色で長紡錘形、早掘りの食味は非常によい。
(3)生態的特性
萌芽性はあまりよくない。
(4)病害虫抵抗性
コクハン病、ネコブセンチュウには弱いが、ネグサレセンチュウには強い。
(5)栽培上の注意
早期肥大性に優れ、ポリマルチやトンネル栽培で早期から出荷される。温暖な沿海砂壌土地帯や土の軽い洪積台地に適し、南九州から関東地方まで広く栽培されている。
(6)用途
食用品種。