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(1)来歴
アメリカ産カロチン品種「Centennial」と多収でネコブセンチュウ・ネグサレセンチュウに強い「九州66号」の組合せにより、農林水産省九州農業試験場で育成されたもので、昭和60年に命名登録された。品種名は「隼人藷」に勝る皮色と力ロチン含量の意味。
「紅隼人」、「Benihayato」
(2)形態的特性
いもの形状は紡錘形で整っており、皮色は赤紅色で肉色はあざやかな燈色である。栽培品種中では最も力ロチン含量の高いグループに入る。
(3)生態的特性
萌芽性は良い。収量性は育成地では標準栽培で高系14号より30%程度優るが、鹿児島県では低収で隼人藷とほぼ同等のいも収量である。
(4)病害虫抵抗性
黒班病の抵抗性は中程度でネコブセンチュウには強い。ネグサレセンチュウに対しても中程度の抵抗性を示す。貯蔵性は中程度である。
(5)栽培上の注意
(6)用途
加工食品用。スイートポテトチップやスイートポテトマッシュに使用すると、製品は鮮やかな橙色を呈し、非常に美しいので、ゴールドマッシュ用として期待される。