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(1)来歴
農林省関東東山農業試験場千葉試験地で育成されたもので、昭和35年に命名登録された。
(2)形態的特性
イモは短紡錘形の大イモになる。皮色は両端に淡紫紅色を帯びた黄白色、でんぶん歩留りはやや低いが、きわめて多収である。
(3)生態的特性
萌芽・伸長はともによく、萌芽数も多いので育苗は容易である。茎葉の繁茂が大きく、多窒素施肥はよくない。
(4)病害虫抵抗性
コクハン病、ネグサレセンチュウに強い。
(5)栽培上の注意
乾燥気味の洪積土壌地帯に好適であるが、環境適応性は大きいほうで、作りやすい。
(6)用途
でんぷん原料用、飼料用に向くが、茨城県では蒸し切干し用にもっぱらこの品種を用いている。