登録番号 | 農林認定 | − | |
種苗法 | 第2571号 | 1991.2.21登録 2006.2.22満了 |
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北海道 | (地域在来品種等) | ||
地方番号 | − | ||
系統名 | − | ||
系統番号 | − | ||
組合せ | パン アメリカン シード カンパニーから購入した真正種子 (来歴不詳)から選抜された個体どうしを翌年に交配 (株式会社サカタのタネ) |
花 (北見農試) | 草姿 (北見農試) | 塊茎 (北見農試) |
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株式会社サカタのタネが、昭和57年(1982)年にアメリカ合衆国の種苗会社 パン アメリカン シード カンパニーから購入した真正種子(来歴不詳)から選抜された個体どうしを翌年に交配して、いもに特徴があって食味が良く、家庭菜園向きの作りやすい品種を目標に選抜して育成された品種です。平成3年(1991)2月に種苗登録されました。
皮色は赤、肉色は黄色、肉質は粘質の特色ある家庭菜園向きの品種です。
道県の奨励品種ではありませんが、地域在来品種・民間育成品種として原原種の配布を受け、種いもの増殖が行われています。平成18年(2006)年の北海道における作付面積は88haでした。
赤くて「メークイン」のように形が長いので、「レッドメーク」などの名前で売られていることもあります。
幼芽の色は赤紫です。茎長は長く、太さはやや細い。茎数は少ないが分枝は多く、生育は旺盛で過繁茂になりやすい。茎翼はやや波で、そう性はやや開張型です。頂小葉及び小葉の形は中間で、大きさは中です。花の色は赤紫系、数はやや少なく大きさは中です。
ふく枝は長く、2次ストロンにいもが着くものもあります。いもの長短はやや長く、形は楕円形です。皮色は赤く、表皮はやや滑らかです。目は「男爵薯」や「農林1号」より浅く、尻も浅く、外観は良い。肉色は黄色です。
休眠期間は約50日で、11月上旬に明け「農林1号」より短い。初期生育はやや速く、いもの早期肥大性や澱粉価の上昇はやや遅いので早期収穫には適しません。熟期は晩生です。いも数がかなり多い個数型品種ですが、いものそろいは良い。上いも収量は「農林1号」並かやや多収です。澱粉価は「男爵薯」より2ポイント程度低い。
疫病抵抗性主働遺伝子R1,R3,R1R3のいずれかを持つが、圃場抵抗性は弱い。夏疫病には強いが、そうか病には弱く、病斑も深い。ウイルスの自然感染による病徴はれん葉症状がみられます。二次生長しやすく、耐暑性も弱い。
剥皮褐変は極めて少ない。肉質は粘質で、調理後黒変は極めて少ないが、煮くずれの程度は澱粉価が低い割にはやや多い。フライの色や外観は良いが、フライの食味は水っぽい。
剥皮褐変が少ないので、一次加工にも向きます。皮色、肉色を活かした皮付き料理(スライスサラダ)に適します。低でん粉価のため、ベイク、フライ、チップには向きません。
ばれいしょ品種の形態及びウイルスの病徴 (1) (独立行政法人種苗管理センター)
ジャガイモ品種「レッド ムーン」 http://potato-museum.jrt.gr.jp/.jp/a5ama/" target="_blank">ジャガイモ博物館(浅間和夫氏による解説))
株式会社サカタのタネ : 育成者
PanAmerican Seed Co. : 「レッド ムーン」の元になった真正種子の販売者